使徒言行録

ますます力を得て

使徒言行録 9章19b~31節 牧師 常廣 澄子        前回私たちは、キリスト教を迫害していたサウロが復活のキリストに出会って、奇跡的に回心した出来事をみてきました。今朝お読みしたところには、180度人生の方向転換をしたサウロが、その後どのように生きていったかが書かれています。そしてその結果が最後の31節にあります。前回私たちは、キリスト教を迫害していたサウロが復活のキリストに出会って、奇跡的に回心した出来事をみてきま

神が選んだ器

使徒言行録 9章1~19a節 牧師 常廣 澄子           私たちは8章で、サマリアでの福音伝道や、エチオピアの高官の救いなど、御霊に満ちたフィリポの素晴らしい働きを見てきましたが、一方ではステファノの殉教をきっかけとして始まったキリスト教徒への迫害はますます激しくなっていました。この9章では迫害の急先鋒となっていたサウロに焦点が当てられています。しかしここでのサウロについての説明は、石を投げつけてステファノを殺した人たちが、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた(7章58節)ということと、彼はステファノの殺害に賛成していた(9章1節)という紹介記事があるだけです。

ここに水があります

使徒言行録 8章26~40節 牧師 常廣 澄子         私たちが信じているイエス様は、私たちの罪を負って十字架に架けられましたが、そのまま死んでしまわれたのではありません。死を打ち破

広がる福音

使徒言行録 8章1~25節 牧師 常廣 澄子           前回までのところで、私たちは教会史上最初の殉教者ステファノについてみてきました。ステファノの死とその最後の素晴らしい説教は、それを聞いていた人々に大きな影響を与えました。1節から3節まで、ステファノの死によって引き起こされた出来事が書かれています。

ステファノの殉教

使徒言行録 7章54~60節 牧師 常廣澄子         本日は、主にある平和を感謝し、世界の平和を祈り願う平和礼拝としてお捧げしています。本日は、ステファノの最後の場面を読みながら、平和について考えたいと思います。

神の住まい

使徒言行録 7章44~53節 牧師 常廣澄子         この7章には、ステファノが語った長い説教が書かれています。これまで43節まで読んできました。本日もその続きから学んでいきたいと思います。このステファノは、十二使徒たちを助ける働きをするために、教会が選んだ「霊と知恵に満ちた評判の良い七人」の中の一人です。一般には初代教会の最初の執事として考えられています。6章8節にありますように、彼は恵みと力に満ち、すばらしい不思議な業としるしを人々の間で行っていました。彼は弁舌にもたけていたようで「(6章9節)ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる『解放された奴隷の会堂』に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、ステファノと議論した。(10節) しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。」とあります。 そこで、彼らは次の11節にあるように、人々を唆して、「わたしたちは、あの男がモーセと神を冒涜する言葉を吐くのを聞いた」と言わせて、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕らえ、最高法院に引きだしたわけです。その時、大祭司はじめ最高法院に連なる律法学者たちを前にして語ったのがこの7章です。

モーセとイエス

徒言行録 7章17~43節 牧師 常廣澄子           お読みいただいた個所は、ステファノが語った長い説教の中の一部分です。前回は16節までを読んで、栄光の神についてお話ししました。アブラハムを導かれた神は、妬みによって奴隷として売られたヨセフの人生にも伴われ、遂にヨセフはエジプトの大臣となって、父ヤコブや兄弟たち、親族一同をエジプトに呼び寄せることになったわけです。そして17節にありますように、その後、イスラエルの民はどんどん増えて大きな民となり、エジプト中に広がっていきました。

栄光の神の導き

使徒言行録 7章1~16節 牧師 常廣澄子           おお読みいただいた個所は、新共同訳聖書では、その段落のタイトルが「ステファノの説教」となっています。2節から53節まで、ステファノが語った実に長大な説教が書かれているのです。これは、すぐ前の6章11節~14節に「そこで、彼らは人々を唆して、『わたしたちは、あの男がモーセと神を冒涜する言葉を吐くのを聞いた』と言わせた。また、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。そして、偽証人を立てて、次のように訴えさせた。『この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。わたしたちは、彼がこう言っているのを聞いています。『あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』」と書かれているように、ステファノは、エルサレム神殿とそれにまつわる儀式や律法に逆らって神とモーセを冒涜したと偽証されて捕らえられてしまったのですが、連れて行かれた最高法院で、大祭司や居並ぶ律法学者たちを前にして、堂々と弁明したのがこの演説なのです。使徒言行録には、この他にもペトロが語った説教や、パウロが語った演説がありますが、その中でもここで語られたステファノの説教が一番長いものです。

一人ひとりに与えられた

使徒言行録 2章1~13節 牧師 常廣澄子           本日はペンテコステ(聖霊降臨)の感謝礼拝です。お読みいただいたところには、イエスが天にお帰りになる前、弟子たちに約束されていた聖霊が降って来た様子が生き生きと書かれています。それまで恐れと不安の中で隠れていた信徒たちは、この出来事の後、聖霊に満たされて見違えるように大胆に主の福音を語り始めました。そしてそこに、教会という神を礼拝する民、福音を伝道する共同体ができていったのです。それで、ペンテコステ(聖霊降臨)が教会の誕生日だと言われるようになりました。

霊と知恵に満ちた人

使徒言行録 6章1~15節 牧師 常廣澄子           本日は、昨年秋から始められた教会の補修工事が無事に完了したことを感謝しての礼拝です。今、約半年間にわたる一連の工事の経過をお話しいただきましたが、教会のいろいろな業はすべて、神の御手の中にあることを思わされています。私たちの教会堂が立っている土地は高い擁壁で支えられていますが、この擁壁は建設されてから長い年月が経って劣化が目立ってきたので、ずっと心配していろいろと対応を話し合ってきました。しかしこのことを相談できるところがなかなか見つからなかったのです。ところが昨年の初め頃、不思議な導きで擁壁専門の会社との出会いがあり、私たちが当初考えていた以上にしっかりときれいに補修・補強工事を行うことができました。擁壁だけでなく教育館跡地の整地も含め、見違えるようにきれいになりました。これは私たちの祈りを聞かれた主が助け導いてくださったのだと心から感謝しています。続いてテラス側の柱の補強がなされ、屋根や外壁の補修と塗装が終わり、このようにきれいな教会堂になりました。教会堂の内部はそのままですが、私たち一人ひとりがその内部をつくっていることをしっかり覚えて、主の愛と御霊に満ちた教会でありたいと願っております。教会は主なる神のおからだであります。