2023年07月

イエスは神が遣わされた方

使徒言行録 2章14~36節 牧師 常廣澄子         5月のペンテコステ(聖霊降臨)礼拝では、2章の前半部分の御言葉から聞いてまいりました。聖霊が降った時、その場は本当に前代未聞の騒然とした状況だったのです。その驚くべき出来事に遭遇した人々の中には、自分の国の言葉で神の御業が話されているのを聞いて、感動した人達もいたでしょうが、逆に言葉のわからない人達や、真の神を信じようとしない人達は「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と嘲り、ののしるような人達もいたのです。そういういろんな人達を相手に堂々と語ったのがペトロでした。今朝はペトロが弟子達を代表して語った長い演説から聞いていきたいと思います。これはキリスト教最初の説教とも言うことができると思います。

霊に従う生き方

ローマの信徒への手紙 7章1~6節 牧師 常廣澄子      ローマの信徒への手紙を少しずつ読み進めています。この6章から8章にかけての大きなテーマは、真の神を信じる信仰を与えられた人が新しい人生を歩んでいく、つまり、神の御心に添うように聖なる者となっていく「聖化」ということです。6章では、罪からの自由について書いてありました。この7章には律法からの自由、律法からの解放が取り扱われています。

わたしの記念として行え

コリントの信徒への手紙 一 11章17~26節 牧師 常廣澄子 多くのプロテスタントの教会がそうであるように、私達の教会でも「バプテスマ」と「主の晩餐」という二つの礼典を大切に守っています。そして「主の晩餐」の礼典を執り行う時には、必ずこのコリントの信徒への手紙一の11章が読まれます。「主の晩餐」の場面は各福音書に書かれていますが、「主の晩餐」の礼典はこの御言葉に基づいて守られてきたからです。今朝は、この御言葉について学びながら、私達はどれだけの重みをもってこの御言葉を受け止めて「主の晩餐」に与っているのか考えていきたいと思います。

聖霊による喜び

ルカによる福音書 10章17~24節 牧師 永田邦夫     本日も、ルカによる福音書からのメッセージをご一緒にお聞きして参りましょう。 主イエスさまのご生涯での伝道は、御自身の十字架と復活の予告を分岐点として、その前後で、大きく変わっていきます。そして、十字架と復活予告後の福音伝道に関する記事は、ルカによる福音書だけの独自記事としても、その多くが記されております。それは、このルカによる福音書が世界伝道を視野に入れながら、執筆され、ローマの高官テオフィロあてに献呈されている(本書の冒頭に記されています)ことからも理解できます。

神の力によって

ヨハネの黙示録 11章1~14節 牧師 常廣澄子        ヨハネの黙示録はよく解らないところがたくさんあって大変難しいものです。しかし、ある意味でこの黙示録は神の啓示の書ともいえるのです。私たちには覆いがかけられていて見えなくなっていることがたくさんありますが、その覆いを取り払って見えるようにしてくれる書物だともいえるということです。ヨハネに示された幻を通して、神はそれを私たちに告げています。 さてここまでのところでは、著者ヨハネは自分が見たことを、つまり天上の礼拝の様子や、ラッパを吹く度に繰り広げられる様々な出来事を語ってきました。しかし、この11章からはただ見ているだけでなく、ヨハネ自身が何らかの役割を担うことを命じられています。彼自身の行為が求められているのです。「(1節)それから、わたしは杖のような物差しを与えられて、こう告げられた。『立って神の神殿と祭壇とを測り、また、そこで礼拝している者たちを数えよ。』」