広がる福音

使徒言行録 8章1~25節 牧師 常廣 澄子           前回までのところで、私たちは教会史上最初の殉教者ステファノについてみてきました。ステファノの死とその最後の素晴らしい説教は、それを聞いていた人々に大きな影響を与えました。1節から3節まで、ステファノの死によって引き起こされた出来事が書かれています。

謙遜の心

ルカによる福音書 14章7~14節 牧師 永田邦夫      本日箇所の冒頭7節には「イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを話された。」とありまして、このたとえは14節まで続いています。また、出来事としては、14章に入りましてから、1節から24節までが一つの大きな流れをなしていますので、これを先に確認しておきましょう。

キリストの勝利

ヨハネの黙示録 17章1~18節 牧師 常廣澄子        皆さまとご一緒に難解なヨハネの黙示録を読み進めていますが、今朝お読みした個所も、すぐには何が書いてあるのか解らないような箇所です。けれども、今まで読んできたことから考えると、少なくともここには終末的な場面が書かれているということが想像できます。 1節を見ますと、七つの鉢を持っている七人の天使の一人が来て、ヨハネに語り掛け、「ここへ来なさい。」と連れ出します。「(1節)さて七人の天使の一人が来て、わたしに語りかけた。『ここへ来なさい。多くの水の上に座っている大淫婦に対する裁きを見せよう。(2節)地上の王たちは、この女とみだらなことをし、地上に住む人々は、この女のみだらな行いのぶどう酒に酔ってしまった。』(3節)そして、この天使は“霊”に満たされたわたしを荒れ野に連れて行った。わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。」

ステファノの殉教

使徒言行録 7章54~60節 牧師 常廣澄子         本日は、主にある平和を感謝し、世界の平和を祈り願う平和礼拝としてお捧げしています。本日は、ステファノの最後の場面を読みながら、平和について考えたいと思います。

安息日のいやし

ルカによる福音書 14章1~6節 牧師 永田邦夫        本日は八月第一主日の礼拝です。この月も、主の御導きと、そして恵みを沢山いただきながら、皆さんと共に歩んでいきましょう。ところで、八月と言いますと我が国では、特に年配者にとっては、辛い経験や悲しい思い出が沢山ある月です。それは第二次世界大戦のことです。そして、今この時も世界には戦争や争いが続いています。どうか一日も早く、それらの戦争が終わりますようにと願うばかりです。

復活の福音

コリントの信徒への手紙 一 15章1~19節 牧師 常廣澄子  私たち主を信じる者は毎日聖書を読みます。聖書が私たちの人生を導く指針であるからです。
テモテへの手紙二3章16節には、「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」と書いてあります。聖書が神の言葉であるということを語っているのですが、もう少し具体的に考えてみたいと思います。

神の住まい

使徒言行録 7章44~53節 牧師 常廣澄子         この7章には、ステファノが語った長い説教が書かれています。これまで43節まで読んできました。本日もその続きから学んでいきたいと思います。このステファノは、十二使徒たちを助ける働きをするために、教会が選んだ「霊と知恵に満ちた評判の良い七人」の中の一人です。一般には初代教会の最初の執事として考えられています。6章8節にありますように、彼は恵みと力に満ち、すばらしい不思議な業としるしを人々の間で行っていました。彼は弁舌にもたけていたようで「(6章9節)ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる『解放された奴隷の会堂』に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、ステファノと議論した。(10節) しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。」とあります。 そこで、彼らは次の11節にあるように、人々を唆して、「わたしたちは、あの男がモーセと神を冒涜する言葉を吐くのを聞いた」と言わせて、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕らえ、最高法院に引きだしたわけです。その時、大祭司はじめ最高法院に連なる律法学者たちを前にして語ったのがこの7章です。

十字架に向かって

ルカによる福音書 13章31~35節 牧師 永田邦夫     本日もルカによる福音書からのメッセージをご一緒にお聞きして参りましょう。 本日箇所の始めの31節には「ちょうどそのとき」とありまして、例によってこの箇所も、前の段落から続いていることが示されています。 よって、前の段落の内容を初めに確認してから本日箇所に入りましょう。

神の激しい怒り

ヨハネの黙示録 16章1~21節 牧師 常廣澄子        ご一緒にヨハネの黙示録を読み進めていますが、黙示録に書かれている御言葉を語っていくのは大変難しいことです。この御言葉が私たちに伝えようとしていることはいったいどういうことなのか、実際のところ、それはなかなか理解しがたくてわからないことがたくさんあるからです。しかしながら、ヨハネが見た幻は、信仰を持って生きる者への励ましであり、イエスが勝利者として今天におられ、私たちを導いておられることを心から感謝したいと思います。

モーセとイエス

徒言行録 7章17~43節 牧師 常廣澄子           お読みいただいた個所は、ステファノが語った長い説教の中の一部分です。前回は16節までを読んで、栄光の神についてお話ししました。アブラハムを導かれた神は、妬みによって奴隷として売られたヨセフの人生にも伴われ、遂にヨセフはエジプトの大臣となって、父ヤコブや兄弟たち、親族一同をエジプトに呼び寄せることになったわけです。そして17節にありますように、その後、イスラエルの民はどんどん増えて大きな民となり、エジプト中に広がっていきました。