2024年05月

栄光の神の導き

使徒言行録 7章1~16節 牧師 常廣澄子           おお読みいただいた個所は、新共同訳聖書では、その段落のタイトルが「ステファノの説教」となっています。2節から53節まで、ステファノが語った実に長大な説教が書かれているのです。これは、すぐ前の6章11節~14節に「そこで、彼らは人々を唆して、『わたしたちは、あの男がモーセと神を冒涜する言葉を吐くのを聞いた』と言わせた。また、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。そして、偽証人を立てて、次のように訴えさせた。『この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。わたしたちは、彼がこう言っているのを聞いています。『あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』」と書かれているように、ステファノは、エルサレム神殿とそれにまつわる儀式や律法に逆らって神とモーセを冒涜したと偽証されて捕らえられてしまったのですが、連れて行かれた最高法院で、大祭司や居並ぶ律法学者たちを前にして、堂々と弁明したのがこの演説なのです。使徒言行録には、この他にもペトロが語った説教や、パウロが語った演説がありますが、その中でもここで語られたステファノの説教が一番長いものです。

一人ひとりに与えられた

使徒言行録 2章1~13節 牧師 常廣澄子           本日はペンテコステ(聖霊降臨)の感謝礼拝です。お読みいただいたところには、イエスが天にお帰りになる前、弟子たちに約束されていた聖霊が降って来た様子が生き生きと書かれています。それまで恐れと不安の中で隠れていた信徒たちは、この出来事の後、聖霊に満たされて見違えるように大胆に主の福音を語り始めました。そしてそこに、教会という神を礼拝する民、福音を伝道する共同体ができていったのです。それで、ペンテコステ(聖霊降臨)が教会の誕生日だと言われるようになりました。

解放の時

ルカによる福音書 13章10~17節 牧師 永田邦夫     本日もルカによる福音書からのメッセージをご一緒に聞いて参りましょう。 本日箇所は標記の通り、13章10節から「安息日に、イエスはある会堂で教えておられた。」と始まっています。

刈り入れの時が来た

ヨハネの黙示録 14章14~20節 牧師 常廣澄子      先ほど、新生讃美歌601番を賛美しました。「やがて天にて、喜び楽しまん、君にまみえて勝ち歌を歌わん」と。この賛美には、主に結ばれて死ぬ者の幸いが歌われています。前回説教した御言葉から、ヨハネの黙示録14章13節をお読みします。[またわたしは天からこう告げる声を聞いた。「書き記せ。『今から後、主に結ばれて死ぬ者は幸いである』と。」“霊”も言う。「然り。彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。」]