2024年11月

見失った羊

ルカによる福音書 15章1~7節 牧師 永田 邦夫        はじめに、本日の礼拝に招かれましたことを主なる神に感謝申し上げます。 本日箇所も前の14章と関係がありますので、その関係が深い34節35節を先に確認してから本日箇所15章に入っていきましょう。  34節35節には「塩気のなくなった塩」との小見出しがあり、ここに記されている教えの意味を理解しておきましょう。塩は勿論、調味料として使われますが、塩自体よりも、その周りのものを引き立てて、その味や、特徴をより高める効果を表します。その塩も“塩気がなくなれば”すなわち本来の効果を発揮できなくなれば、「畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。」と厳しい言葉となっています。

神が選んだ器

使徒言行録 9章1~19a節 牧師 常廣 澄子           私たちは8章で、サマリアでの福音伝道や、エチオピアの高官の救いなど、御霊に満ちたフィリポの素晴らしい働きを見てきましたが、一方ではステファノの殉教をきっかけとして始まったキリスト教徒への迫害はますます激しくなっていました。この9章では迫害の急先鋒となっていたサウロに焦点が当てられています。しかしここでのサウロについての説明は、石を投げつけてステファノを殺した人たちが、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた(7章58節)ということと、彼はステファノの殺害に賛成していた(9章1節)という紹介記事があるだけです。

婚宴に招かれる者

ヨハネの黙示録 19章1~10節 牧師 常廣 澄子        お読みいただいた箇所には「ハレルヤ」という賛美が響き渡っています。「ハレルヤ」という言葉は、教会に行ったことがない人でも、どこかで聞いたことがあると思います。よく知られているのは「ハレルヤコーラス」ではないでしょうか。クリスマスの時期によく演奏されるヘンデル作曲の「メサイヤ」で歌われる大合唱です。この曲が1743年にロンドンで演奏された時、ハレルヤの合唱になった時に当時の国王ジョージ2世が感動して起立されたので、その場にいた聴衆も皆立ち上がったそうです。それ以来、ハレルヤコーラスの時には聴衆が起立して聞くような習慣が起こったのだと言われています。