詩編は神への賛美であり、神殿の礼拝で歌われた讃美歌でもありました。もちろん150編もある詩編の中には、賛美だけでなく感謝や祈り、嘆願、そして悔い改めや懴悔などがあります。多くのキリスト者がこれらの詩編の御言葉から慰めを受けたり、励まされたりしてきました。今朝お読みした詩編131編の表題は1節に「都に上る歌。ダビデの詩。」となっていて、詩人でもあるダビデ王の名がつけられています。「都に上る歌」というのは、120編から134編のすべて詩編の表題になっています。これは過越祭などでエルサレム神殿に巡礼する時、つまり都に上る時にみんなで歌ったものだと考えられています。けれども実際は、そういう巡礼の時だけでなく、いつでもどこでも歌われた信仰の歌だといってもよいのではないかと思います。詩編131編は3節しかない大変短い詩です。