新共同訳聖書ではこの段落のタイトルは「キリスト者として苦しみを受ける」となっています。お読みした4章12節から5章の終わり辺りまでは、キリスト者への迫害が感じられるような言葉が連なっているのです。今、私たちの社会全体を覆っているのは新型コロナウイルスという災いで、これは今世界に生きているすべての人間に共通の災害です。しかしこの個所では、「愛する人たち」と呼びかけていますから、この手紙の宛先(1章1節参照:ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアの各地にいるキリスト者)の上に何らかの試練が及んでいたことがわかります。
