1945年に日本がポツダム宣言を受諾して戦争が終わってから。今年で75年が過ぎました。考えてみますと、20世紀という時代は、人間の歴史の中でも最も知識や技術が進歩した素晴らしい時代であるにもかかわらず、1914年オーストリアに始まった第一次世界大戦、1939年にドイツのポーランド侵攻によって始まった第二次世界大戦と、世界各国の人間同士が敵味方に分かれて殺し合った恐ろしい殺戮の世紀でもありました。様々な利権をめぐって国々が争いを繰り返し、数えきれない多くの人々がその犠牲となったのです。日本バプテスト女性連合が沖縄での地上戦が終結した6月23日を「命どう宝の日」(命こそ大切な宝)として覚えるのも、二度と戦争をしないという非戦を誓い、平和を祈り願っているからです。しかし、世界の各地では今なお国と国、民族と民族が争いを続けていますし、今も過去の戦争の後遺症を引きずって苦しんでおられる方がたくさんおられます。生きている人間誰もが平和な世の中を望んでいると思うのですが、どうして人間社会には争いが続くのでしょうか。