使徒言行録 9章32~43節 牧師 常廣 澄子 前回はキリスト教徒を迫害していたサウロが、復活のイエスに出会ってキリストを信じる者へと変えられたことを読みました。そしてその前には、フィリポやペトロたちがサマリアで伝道したことが書かれていました。今朝はまたそのペトロの話に戻ります。 フィリポやペトロたちだけでなく、聖霊を受けた弟子たちは、主イエスが説かれた救いの福音を携えてパレスチナの各地に伝道していきましたが、その働きはどんどん進展して地中海に面した海岸地方にも広がっていきました。そして北の方にあるカイザリヤや、さらにはアンテオケにまでも福音が伝道されていって各地に根を下ろしていったのです。
聖書
使徒言行録
タビタ、起きなさい
ルカによる福音書
小事にも忠実に
ルカによる福音書 16章1~18節 牧師 永田 邦夫 2025年に入りまして、第二主日の礼拝です。引き続きルカによる福音書からのメッセージをご一緒にお聞きして参りましょう。 1節の冒頭は「イエスは、弟子たちにも次のように言われた。」と始まっています。この記述から、内容的には直前の15章から続いていることを表していますので、先にそれを確認しておきましょう。 15章の冒頭1節には、「徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。」とあり、これに対して、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を漏らしました。
ヨハネの黙示録
悪の力の敗北
ヨハネの黙示録 20章1~10節 牧師 常廣 澄子 皆さま、新年、明けましておめでとうございます。私たちは先月、クリスマスを迎え、主イエスの御降誕をお祝いしました。本日はそのインマヌエルの主と共に新しい年を迎えて新年の礼拝に与っております。心から感謝いたします。しかし今なお世界の各地には、国と国、民族と民族の争いが止むことなく続き、毎日のように多くの尊い命が失われています。人々の悲しみ苦しみ嘆きの声が響いています。人々は平和な日常を生きたいのに、それを破壊する人間たちの罪深い有様があります。いったいいつになったら平和な世界が実現するのでしょうか。いったい人間はどうしてこのように憎み合ったり、殺し合ったりしているのでしょうか。それは、これまで黙示録を通して読んできたことによると、今のこの世界が、天から落とされた巨大な竜(年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者:12章9節参照)によって支配されているからだということでした。
ヨハネの手紙一
独り子を与える愛
ヨハネの手紙一 4章9~10節 牧師 常廣 澄子 クリスマスは、神がその独り子をこの世にお遣わしになった日、さらに言うならば、神が人となってこの地上にお生まれくださった日です。
マタイによる福音書
神、我らと共にいます
マタイによる福音書 1章18~25節 牧師 常廣 澄子 皆さま、クリスマスおめでとうございます! 私たちは毎週ろうそくを1本ずつ灯しながら、待降節の日々を過ごしてきました。何を待ち望んでいたのでしょうか。それは本日の聖書箇所の冒頭に書かれていますが、救い主イエスの誕生です。本日はアドベントクランツのろうそくが4本灯り、待ち望んでいた喜びのクリスマスです。
使徒言行録
ますます力を得て
使徒言行録 9章19b~31節 牧師 常廣 澄子 前回私たちは、キリスト教を迫害していたサウロが復活のキリストに出会って、奇跡的に回心した出来事をみてきました。今朝お読みしたところには、180度人生の方向転換をしたサウロが、その後どのように生きていったかが書かれています。そしてその結果が最後の31節にあります。前回私たちは、キリスト教を迫害していたサウロが復活のキリストに出会って、奇跡的に回心した出来事をみてきま
ルカによる福音書
父の愛
ルカによる福音書 15章11~32節 牧師 永田 邦夫 早速、早速、本日箇所からのメッセージをご一緒にお聞きして参りましょう。 本日箇所を含む、ルカによる福音書(以下「本書」と呼ぶ)15章全体は、三つの段落に分かれていて、順次、「見失った羊」のたとえ、「無くした銀貨」のたとえ、そして本日箇所の「放蕩息子」のたとえ、と続きます。中でも「放蕩息子」のたとえは、皆さんに良く知られている箇所です。 また、よく例に出します岩波版聖書では、この三つの例話をいずれも、「失われた何々」と、統一した表現を取っていることも紹介しておきましょう。
ヨハネの黙示録
白馬の騎手キリスト
ヨハネの黙示録 19章11~21節 牧師 常廣 澄子 童話の中には、悪者に囚われてしまったお姫様を助け出すために、白馬にまたがった素敵な王子様が登場するお話があります。悪者をばっさばっさとやっつけてお姫様を救い出すハンサムな王子様に、子どもたちは声援を送り、心をときめかします。今日の聖書箇所には、そのような白馬の騎士が登場してきます。まず11節を読むと、天が開かれてヨハネは驚くべき光景を見させられるのです。
ルカによる福音書
見失った羊
ルカによる福音書 15章1~7節 牧師 永田 邦夫 はじめに、本日の礼拝に招かれましたことを主なる神に感謝申し上げます。 本日箇所も前の14章と関係がありますので、その関係が深い34節35節を先に確認してから本日箇所15章に入っていきましょう。 34節35節には「塩気のなくなった塩」との小見出しがあり、ここに記されている教えの意味を理解しておきましょう。塩は勿論、調味料として使われますが、塩自体よりも、その周りのものを引き立てて、その味や、特徴をより高める効果を表します。その塩も“塩気がなくなれば”すなわち本来の効果を発揮できなくなれば、「畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。」と厳しい言葉となっています。
使徒言行録
神が選んだ器
使徒言行録 9章1~19a節 牧師 常廣 澄子 私たちは8章で、サマリアでの福音伝道や、エチオピアの高官の救いなど、御霊に満ちたフィリポの素晴らしい働きを見てきましたが、一方ではステファノの殉教をきっかけとして始まったキリスト教徒への迫害はますます激しくなっていました。この9章では迫害の急先鋒となっていたサウロに焦点が当てられています。しかしここでのサウロについての説明は、石を投げつけてステファノを殺した人たちが、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた(7章58節)ということと、彼はステファノの殺害に賛成していた(9章1節)という紹介記事があるだけです。