冒頭は「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく」と始まりますが、この文脈は、“とは言うけれど”、という意味合いで、前の段落を受けつつも、一旦それを保留しながら、本日箇所の教えに入ろうとしています。ではここで、勧めの言葉を伝えようとしている「あなたがた」とは誰のことでしょうか。それは、主イエスさまが、開口一番、目を上げ語りかけた弟子たちであり、今は貧しくされ、また、飢えを覚えている人々、そして悲しみの中に置かれている人々のことです。しかし、「あなたがたは『幸い』だ、なぜなら、あなたがたが『その日』、すなわち御国に招かれるとき、また、この世においても、神のご支配の中に招かれるとき、幸いな者とされる。」という祝福の言葉をいただいている人々のことです。