新約聖書

光は闇の中に

クリスマスというのは、すべての人に与えられた大いなる喜びの訪れです。ベツレヘムの野原で羊の番をしていた羊飼いたちに、輝く主の天使が現れて、驚く羊飼いたちにこう告げたのです。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ2:10〜11)「救い主がお生まれになった。」これがクリスマスの喜びなのです。羊飼いたちはこれを聞いてすぐにお祝いに駆け付けたのですが、今の私たちはどうでしょうか。

自分の民を救われる方

クリスマスおめでとうございます。 皆さんとご一緒に2020年のクリスマスをお祝いできますことを心から感謝いたします。 今年一年は、新型コロナウイルス感染拡大によって、世界中の人が大変苦しい生活を余儀なくされました。そして一年を過ぎようとしている今なお、先が見通せずに厳しい状況が続いています。しかし世の中がどのように変化しようとも、神様が私たち人間に注いでいてくださる愛に変わりはありません。それはご自分の独り子さえも惜しまずに私たち人間のためにこの世にお降しくださったことからも明らかなことです。

主イエスさまの誕生予告

ルカ福音書は文字通り、ルカが書いてローマの高官テオフィロに献呈したものですが、1章4節に「お受けになった教えが確実なものであることを、よく分っていただきたいのであります。」とあり、この短い節の中に、“キリストの教えが確かで安全なもの、そして、世界の人々が信じるに値するものである”、とのルカの信仰と篤い思いが込められているのです。そしてさらに、当時すでにローマの高官にまで、キリスト教が伝わっていたことも知ることができます。

戻って来た一人

アドベントのろうそくが二本灯り、私たちは今、救い主イエス様の御降誕を祝うクリスマスを待ち望みながら一日一日を過ごしています。ただ、今年は新型コロナウイルス感染拡大という思いもしない出来事が全世界を襲っていて、一年を越そうとする今なお、先が見通せない状況にあります。そういう中で、今私たちは師走という一年最後の月を過ごしています。今年の流行語は「三密」に決まりましたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、それぞれの生活が制約され、特別な一年であったと思います。でもそのように厳しい日々でしたが、私たちは護られて今ここにいます。そのことを心から感謝したいと思います。今朝は感謝するためにイエスのところに戻って来た一人のサマリヤ人のお話を通して、御言葉から聞いていきたいと思います。

価値ある行い

私たちが真の神に立ち返り、主を信じてその御言葉に従って生きていく時、主はしっかり私たちを支え、力強い御手でその歩みを導いてくださいます。主を信じる者の生活には神の愛が宿っていますから、その生活には力があります。ですから信仰を持つということは力ある生活をすることでもあります。

新しいものが生じた

私たち、主を信じる者は皆、主の霊によって新たに生まれた者です。主なる神は信じる者一人ひとりの人生を豊かに祝福し、日々新しい命を与えて、助け導いていてくださいます。「(17節)キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」とあるとおりです。ここで「キリストと結ばれる人」とありますが、主なる神を信じる者は、神との交わりを回復された者、神と結ばれた者なのです。

あふれるほどのキリストの祝福

初めに本日箇所の概要を見ておきましょう、使徒パウロは、長いことローマ行きを願い続けてきましたが、“いよいよその時が来た”と思いつつも、はやる気持ちを抑えながら、イスパニアへ行く途中でそちらに立ち寄ります、と告げます。しかし、その前に自分には果たさなければならない大仕事があります。それはエルサレム行きです。そのことを無事に済ませてから、そちらに行きます。どうかそのためにも、わたしと祈りを共にしてください、との懇願をもって閉じている、それが本日箇所です。段落的には、自身の行動予定を初めの22節~29節に、そして、祈りについてのお願いが、後半の30節~33節となっています。

御足の跡を

ここでは、ペトロが「召し使いたち」と呼び掛けています。(口語訳聖書では「僕たる者よ」)この召し使いというのは「家に属する奴隷」(ギリシア語ではオイケタイ、一般的な奴隷はドウロス)という意味です。奴隷という言葉を聞きますと、ストー夫人が書いた「アンクルトムの小屋」等に出てくる鎖につながれ鞭で打たれて酷使されている人々を想像しますが、この当時の奴隷には医者も教師もいましたし、会計を預かったりしてご主人の大切な仕事を任せられている人がたくさんいたのです。

実のならない木

ルカによる福音書 13章1〜9節 近年、地球規模で気象が大きく変化していて、自然災害が多くなりました。地震や津波や大雨の被害等で多くの方が大変な被害を受け、苦しんでおられます。今は新型コロナウイルスという疫病

神のために働く誇り

この14節では、「兄弟たち、あなたがた自身は善意に満ち、あらゆる知識で満たされ、互いに戒め合うことができると、このわたしは確信しています。」とあります。この節は、先ずパウロが、宛先のローマ教会の人々に対して、親愛の情を込め、コミュニケケーションを図りながら、手紙の纏めに入ろうとしている様子を読み取ることができます。因みにこの節は、原文で「わたしの兄弟たち、わたしはあなたがたについて、次のことを確信しています。」となっています。しかも、“わたしの兄弟たち”という言葉は、ローマ書ではここにしか出てこない言葉です。 ではどのように、ローマ教会の兄弟姉妹たちを信じ切っているのか、を見て参りましょう。